元占いジプシーだった私が占いに300万円つぎ込み、依存地獄から抜け出した5つのステップ

絶望の告白 電話占いに依存し、占いジプシーで300万円を溶かした日々

信じられないかもしれませんが、私は約2年間で電話占いに総額300万円以上をつぎ込みました。相談した鑑定士は100人を超えます。

きっかけは些細な喧嘩。「彼の本当の気持ちが知りたい」という好奇心から始まった依存は、ある先生の「彼は運命の人、来月の誕生日までに動きがある」という予言に支配されました。

生活の全てがその予言を中心に回り、給料の半分以上を追加鑑定につぎ込み、貯金は底を尽きました。違う先生に真逆の結果を告げられた時の絶望は、今でも鮮明です。

いつしか私は、「良い結果を言われるまで探し続ける」という、占い師の言葉という杖がなければ何も決められない「占い依存地獄」に陥っていたのです。

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巧妙な罠 依存へと誘う心の隙間

今冷静に振り返ると私が占いの沼にハマったのには、いくつかの心理的メカニズムがありました。

1. 答えが瞬時に手に入る「ファストフード的即時性」

現実では時間がかかる答えが、電話占いなら20分で「答えらしきもの」として手に入ります。この手軽さが、「自分で考える力」を奪い、依存への第一歩を踏み出させます。

2.「あなただけの特別な物語」という甘い蜜

占い師は「あなたの魂は特別」といった言葉で優越感と承認を与えます。日常生活で得られないこの「特別な私」という感覚が、たまらなく心地よくなるのです。

3. 不確実な未来という名の底なしの恐怖

未来への不安を和らげたい、誰かに「大丈夫」と保証してほしいという心の弱さや隙間こそが、私たちを占いに強く向かわせる最大の要因です。

希望の脱出路 私が歩んだ泥臭い5つのステップ

八方塞がりの私が、この沼から抜け出したのは、誰でも今日から始められる、泥臭いけれど絶大な効果があった5つのステップです。

Step 1：現実を直視する「地獄の記録ノート」

「日付」「占い師名」「金額」「言われたこと」「実際にそうなったか」を淡々と記録しました。

1ヶ月後、ノートには「鑑定中の希望」とは裏腹に何も変わっていない恐ろしい事実が並んでいました。この「事実の可視化」が、私を縛り付けていた“占いの呪い”を解いた最初の瞬間でした。

Step 2：絶対に破れないたった一つの鉄則

高い目標は不可能だったので、「1ヶ月の占い代は1万円まで。超えたら即アプリ削除」という小さな、しかし絶対に破れない鉄のルールを作りました。

ルールを守り、禁断症状を乗り越えたことで、「私、占わなくても生きていけるかも」という小さな成功体験が、自尊心を取り戻す大きな一歩になりました。

Step 3：依存対象から物理的に距離を置く

登録サイトの退会、メルマガの配信停止、フォローしていた占い師のアカウントのミュートなど、視界に入れない物理的なシャットアウトを徹底しました。

Step 4：質問を変えるという魔法の言葉

質問を「彼はどう思っていますか？」という受け身から、「彼とより良い関係を築くために今の私にできることは何ですか？」という能動的なものに変えました。

これは、人生のハンドルを他人から自分に取り戻す重要なトレーニングになりました。

Step 5：占わずに決断し自分を抱きしめる

些細なことでも「占わずに自分で決める」練習を毎日繰り返し、決断した自分を心で褒めてあげました。

この小さな成功体験の積み重ねが、ズタズタにされた自信を回復させる最高の薬となりました。

新たな関係性 占いは人生の羅針盤

今でも占いはしますが、私にとって占いはもはや「答え」ではありません。

自分の現在地を確認し、進むべき道を多角的に考えるための「地図」です。

最終的にどの道を選び、アクセルを踏むかは、他の誰でもない自分自身です。

この事実に気づけたことが、300万円という高い授業料を払って得た最大の収穫でした。

最後に今まさに苦しんでいるあなたへ

もしあなたが暗いトンネルの中にいるように感じているのなら、あなたも必ず変わることができます。

焦らず、一歩ずつで大丈夫です。

この記事が、あなたがその小さな一歩を踏み出すきっかけになれたなら、これ以上の喜びはありません。

あなたは決して一人じゃないです。大丈夫ですよ。